MNPとは、Mobile Number Portabilityの頭文字をとったもので、いわゆる「携帯電話番号そのまま他社に乗りかえる」ということです。
最近では、過度なキャッシュバックや特典は少なくなりましたが、今でも店舗独自やオンライン限定のお客様還元はあります。また、通信費を節約するために、大手キャリアから格安スマホに移行する方も増えています。
しかし、他社に乗りかえる際には事務手数料だけでなく、解約金や違約金が発生する場合もあり、思わぬ出費に繋がるケースもあります。そこで、今回はソフトバンクから他社にMNPをする際に注意することをまとめました。
手続方法
基本的にソフトバンク側での手続きは簡単で、MNPお問い合わせ窓口(9時~20時)に電話を掛け「MNP予約番号」を取得するだけです。(ソフトバンクショップでもできますが、時間を省くため電話誘導されることが多いです)
MNP お問い合わせ窓口
- ソフトバンク携帯電話から:*5533
- フリーコール:0800-100-5533(無料)
その後、乗りかえ先にて回線が開通次第ソフトバンクは即時自動的に解約になります。
乗りかえ先でも、ソフトバンクの機種をそのまま使う場合は、必ず手続き前に「My SoftBank」からSIMロック解除(無料)をしておきましょう。
解約後でも90日以内であればSIMロック解除ができますが、手続きはソフトバンクショップのみで手数料3,240円が発生します。
ソフトバンク:SIMロック解除をする場合、手続き方法を教えてください。
気を付けておきたい費用の話
MNPセンターに電話をするときには、必ず注意事項として料金の話があります。しかし電話なので聞き流してしまい後々請求が高すぎて払えない・・・ということがないように、あらかじめかかってくる料金を確認しておきましょう!
乗りかえ時に発生する主な費用
- 解約料金(10,450円+税)
- MNP転出事務手数料(3,000円+税)
- その他短期解除料金
代表的なものはこの3つです。
解約料金
ソフトバンクユーザーの多くが「2年契約(自動更新)」になっています。
そもそもこの「2年契約」は、2年使うという約束のもと割引がなされているというものですが、2年以上使えば解約金が発生しないといことではなく、更新月(2か月間)以外は解約料金が発生します。
ちなみに更新月を逃した場合、また2年契約が始まりますので注意してください。
しかし、更新期間(2か月間)に手続きをすれば一切必要のない料金です。できる限り更新期間に乗り換えられるよう、My SoftBankなどで更新月の確認をしましょう。ショップや「157」などでも簡単に教えてもらえます。
MNP転出事務手数料
MNPの転出事務手数料とは、予約番号発行の手続きや携帯番号の引継ぎに必要となってくる手数料で、乗りかえをした後にかかってきます。
ちなみに純粋な解約(携帯番号を使わない)では、不要な手数料です。キッズ携帯など、番号が変わってもよい回線であれば、場合によっては純粋な解約を検討してみてください。
その他短期解除料金
一括購入割引やスマホデビュー割など、特殊な割引を受けた方は①で記載した解除料金以外にも短期契約解除料金がかかってくる場合があるので要注意です。
これらの短期契約解除料金は、端末の使用年月日が2年に近ければ近いほど安くなり2年さえ経てばかからなくなりますが、逆に言えば契約から年月日が浅ければ浅いほど高くなり最大で70,000~80,000円ほどかかるものです。
短期契約解除料金は、かなり高額になるケースもあるため自分がそのような特殊な割引を受けていないか確認が必要です。
以上がイレギュラーにかかってくる費用についてでした。
解約後適用不可になる割引
上記以外にも、その他割引が解約月から適用されなくなってしまったり、特典が受けられなくなってしまうものがあるので、代表的なものをご紹介します。
解約後適用不可になる割引
- 年契約縛りによる割引
- おうち割 光セット
- 学割
- 月月割
- 機種先取りオプション・半額サポート
- 料金プランの日割
年契約縛りによる割引
これは更新月限定ですが、更新期間にMNP転出をすると年契約をすることで効いていた割引がなくなります。例えば、2年自動更新の契約になっていた場合1500円の割引がなくなるというわけです。
おうち割 光セット
インターネットとセットで安く使っていたという方は要注意。「おうち割 光セット」もこの時点で対象外となるので注意が必要です。自分だけでなく、家族も割引になっていた場合、「おうち割 光セット」が廃止となることで家族の料金が高くなることがあります。
学割
学割が適用されていた場合、解約月でなくなります。
月月割
「月月割」とは、対象機種を購入すると、月々の利用料金から一定額を割引するサービスですが、乗りかえ時点で対象外となるため最後の月からなくなります。そのため、分割が残っている場合、実質負担金が高くなることがあります。
機種先取りプログラム・半額サポート
機種先取りプログラム(月額330円)に加入していた方は、このオプション料金が返金されません。
機種先取りプログラムとは、対象機種の購入時に機種先取りプログラム(月額330円)に加入しておくと、次回機種変更時に端末分割代金の残債が半年以内であれば実質免除、もしくは端末分割代金を支払い済みであればプログラム利用料が全額返金されます。
ソフトバンク:機種先取りプログラム
半額サポートについても同様で、ソフトバンクにて対象端末を48回払いで購入し、購入から24か月以降機種変更をし、旧機種を返却すれば48回の分割をしたうちの残りの端末分割代金が免除になるところですが、解約になることで48回分全て負担することになります。
料金プランの日割
また、契約しているプランによっては日割にならない定額制のものがあります。
解約月の利用料金は割引がない満額請求となるので、気を付けるべきポイントです。また、締日を過ぎて間もないタイミングだとまだまだデータも残っているのに満額かかってしまうので、自分の締日を確認し締日近くで手続きをすることをお勧めします。
MNPのメリット・デメリット
ここから、他社乗りかえ(MNP)のメリット・デメリットをいくつか挙げます。
あくまでソフトバンクと比較して他社を比較した場合によります。会社によっては優れているところ・劣っているところがあります。
メリット
- 料金が安くなる。
- 電波が繋がるようになる。
- 家族回線でまとめることで安くなる。
- 端末の種類が増える。
デメリット
- 解除料金や手数料・本体代金の残りなどで結局高くなってしまった。
- 電波が繋がらなくなってしまった。
- メールアドレスが変わったため、知人と連絡が取れなくなってしまった。
これらは実際にあった声です。MNPをしてしまうと以前の契約に戻すことはできません。よく考察し決めましょう。
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。
公式:ドコモオンラインショップ
公式:auオンラインショップ
https://ilaboo.com/softbank/service-softbank/518/