現在、CMでも放送しているauのアップグレードプログラムEXについてですが、皆さんは内容をしっかり把握していますか?
機種購入と同時にアップグレードプログラムEXに加入し分割を48回払いに設定すれば、25ヶ月目に残りの分割代金を支払うことなく機種変更できるプログラムです。ただ、このプログラムには大きな落とし穴があるのです。
スタッフが語る事実をお話ししていきます。
いわゆるau地獄
アップグレードプログラムEXは48回分割払いを選択しますが、よく考えてみると2年後に機種変更をすれば残った機種代金が免除になりますので一見お得です。しかし、解約や他社にのりかえをした時は割賦残金は負担になります。
仮に12万円の機種を分割(48回払い)にしていたのであれば、2年後でも6万円が残ることになります。最近では10万円を超える機種は多いですし、全然普通の話です。
この事は総務省も指摘していますが、これではauにずっと縛られてしまいます。
確かに機種残金6万円+2年定期契約解除料10,450円+その他事務手数料がかかると言われれば、のりかえも考え直しますよね。
アップグレードプログラムEXは、一度でも加入してしまうと、逃げられないプログラムなのです。この内容を理解せずにスタッフに言われるがまま契約している人は多いのが怖いところです。
また、旧機種を回収が条件となりますが、壊れていたら2万円かかります(補償サービスに加入していると2,000円で大丈夫です)。
機種変更したときになんとなくアップグレードプログラムEXで契約した人の中には、端末が回収されることを知らない人もいるでしょう。
2年後なんて自分がどのようになっているか、スマホがどのような状態かは予測できないと思いますし、大きな決断だとは思います。そこでアップグレードプログラムEXとアップグレードプログラムEX無しのプランと旧プランのどれが良いのか比べてみました。
他のプランで比較してみる
Xperia XZ2 SOV37 支払総額 95,040円(税込)で比較します。最低の基本料金設定です。
①アップグレードプログラムEX利用
- auピタットプラン(スーパーカケホ)1GB:3,828円
- プログラム料金:390円
- 機種代金:2,178円(税込)× 48回
- 故障紛失サポート:418円
- auスマートバリュー:▲500円
- 合計:5,918円〜
※ただし、2年後に機種変更すると、端末回収と端末残金は免除される。
②アップグレードプログラムEXなし
- auピタットプラン(スーパーカケホ)1GB:3,828円
- 機種代金:3,960円(税込)× 24回
- 故障紛失サポート:418円
- auスマートバリュー:▲500円
- 合計:7,508円〜
③旧プラン:データ定額
- スーパーカケホ×データ定額3:6,200円
- 機種代金:3,960円(税込)× 24回
- 毎月割:▲1,656円(税込)× 24カ月
- 故障紛失サポート:418円
- auスマートバリュー:▲934円
- 合計:8,401円
①と②の差:1,590円×24ヶ月=38,160円
①と③の差:2,483円×24ヶ月=59,592円
①と②のプランはauピタットプランなので、万が一通信量が1GBを超えてしまうと1,000円上がってしまうというリスクがあります。
③のプランは3GB利用でき、毎月の料金に変動がありません。
正直、通信量が多い人はアップグレードプログラムEXを使うとリスクが高いように感じます。
もちろん「auが大好きで他社に行く予定はこの先ない」とか「2年後に必ずauで機種変更する」と言う人であれば問題ないと思います。ただ、先のことは何が起こるか分からないですよね。
一度、アップグレードで契約すると、一生auでの機種変更が続きます。
もしかしたら2年後にMNPで6万円を支払う可能性があるのは了承済みと考えるか、毎月高くても2年後の6万円は厳しいから③のプランを選ぶかは好みの問題です。
通信量をしっかりと抑えられる人であれば、例え2年後にのりかえても損をすることはありません。
現在、機種手続きを行った人がauピタットプランかauフラットプランに申し込むと、1,000円の割引が1年間続くキャンペーンが行われている為③より①のほうが最終的には1万円は得をする考えになります。
②に関して言えば、2年後に機種変更をauで行うのであれば損をした気分になると思います。「アップグレード申し込んでおけばよかった…」と思ってしまうことも。
ただ③に比べたら損はありません。
さいごに
人によってそれぞれ考え方は違います。
- 総額の損得で考える人
- 数年後に大金を支払うのに抵抗がある人
- 通信量をオーバーしてしまうのがストレスに感じる人
考え始めると何がいいか分からなくなってくると思いますが、総額で考え通信量を抑えられる人であれば、上記の①や②のプランで良いのではないかと結論がでました。
自分には何が最適か一度考えてみてください。