コロナ自粛の解除から約半年経ち最近、交わされる会話は「もう携帯料金安くなった?」とか、「安くなったらスマホ買い替えたいけれど、いつ頃安くなるの?」といったものです。
これも「スガノミクス」の影響でしょうか?!
ところが、現状キャリアのメインブランドからは、格安プランは発表されていません。参考までに、auを運営しているKDDIでは、今後auブランドは5G通信を。その一方で、新たに業務移管したUQmobile(ユーキューモバイル)や、BIGLOBE・J:COM MOBILE(ジェイコム)などの既存のMVNOと提携して、auとは異なる低価格帯の通信サービスを提供すると公式発表しました。
NTTがNTTドコモを完全子会社化し、今後の対応が気になるところですが、Softbankも、サブブランドのワイモバイルからの新プラン発表です。
これはいったいどういうことになっているのだろう?
キャリアはサブブランドを増やし、マルチブランド化によるブランドの違いで、サービスや料金も差別化できてしまうとなると、せっかくの携帯料金引き下げの話も、ユーザーにとって、そんな簡単なものでは無いはず。
例えば、料金を見直したいと思ったら、まず窓口をauショップにするかUQmobileショップなのか、またはオンラインショップにするかを自分で決めるなんてことも必要になってきます。
2021年2月以降開始予定で、UQmobileにて月額4,378円、月間データ契約20GBの料金プランが発表されました。UQmobileとauとのサービスの違いを解説致しますので、ぜひ今後の料金見直しの際に参考にしていただければと思います。
【はじめに】UQmobileについて
UQmobileはもともと、UQコミュニケーションズという、WiMAX規格によるモバイル通信サービスを運営している会社のMVNO事業です。
設立時にはKDDIからの出資を受けていますが、KDDIの子会社ではありません。このUQmobile事業を、2020年10月1日にKDDIと沖縄セルラー(沖縄県のみ)に移管しました。
UQmobileの特徴
- 通信が安定している
- 4GLTEauのSIMを使用
- 800MHz帯の周波数を使用
- 月額料金が安い
- 最新の端末を販売していない
- 店舗数が少ないが一部au店舗での取り扱いあり
公式サイト:UQモバイル
【比較】auとUQmobileの料金体系
次にUQmobileとauで、代表的な4GLTEの料金プランを比較してみます。
2021年2月以降開始予定の料金プランも含め、月間利用データ量が20GB未満の場合はUQmobileのほうが500円程度お得です。但し20GB以上使う場合は、UQmobileに20GBを超える高容量プランがないため、auのデータMAXがおすすめなのですが、スマホプランRとスマホプランVは上限を超えても上り下り、1メガの速度制限のため、例え制限がかかっても、あまりストレスなく利用することができるという人もいます。
そうなると料金面では「UQmobile」がおすすめです。
尚、単身UQモバイルを契約の場合、月額2,178円からとなりますので、auピタットプランの1GB未満、家族割プラス3人以上適用時の料金と同額です。しかしauと異なり3GB使っても請求料金が上がらない点でも「UQmobile」の料金が断然お得です。
UQmobileの場合
スマホプランS | スマホプランR | スマホプランV | |
基本料金 | 2,178円 | 3,278円 | 4,378円 |
データ容量 | 3GB | 10GB | 20GB |
超過時速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
さらに上記金額から、UQ家族割が適用になることで、2回線目以降の月額料金 -550円割引となります。ただし、UQで2回線持っていた場合、代表回線だけは500円割引がありません。
auの場合(4G LTE)
新auピタットプランN | データMAX | |||
データ容量 | ~1GB | ~4GB | ~7GB | 無制限 |
基本料金 | 3,278円 | 4,480円 | 6,578円 | 8,228円 |
スマートバリュー | – | -550円 | -550円 | -1,100円 |
家族割プラス(2人) | -550円 | -550円 | -550円 | -550円 |
家族割プラス(3人) | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 |
家族割プラス(4人) | -1,100円 | -1,100円 | -1,100円 | -2,020円 |
データMAXは、当月データ通信量が2GB以下利用時-1,628円引適用となります。
「家族割プラス」は、対象プランに加入している同居家族(グループ)の人数に応じて、月々の料金を割り引くサービスです。UQmobileとは違い、代表回線も割引対象になります。
通話オプション
auでもUQmobileも1通話当たりの料金(20円/30秒)は同じですが、オプション料金はUQmobileのほうが100円安い上に、auの通話ライト2での5分/回のかけ放題に対し、UQmobileは10分/回のかけ放題となっており、音声通話でもUQmobileのほうがお得ということが分かります。
auの通話オプション
- 通話定額ライト2(5分/回):880円/月
- 通話定額2:1800円/月
UQmobileの通話オプション
- かけ放題(10分/回):770円/月
- かけ放題(24時間いつでも):1,870円/月
- 通話パック(60分/月):550円/月
公式サイト:UQモバイル
まとめ
UQmobileは営業店舗があるとはいえ、ワイモバイルなどと比べ、非常に少ないです。auショップ内でUQmobileを扱う店舗もありますが、まだまだ充分とは言えません。
一方、料金比較では若干お高めのauですが、auのメリットは何といっても店舗数と電話サーポートによるアフターフォローです。またauひかりをはじめとした、固定回線に紐づけたスマートバリューや家族割プラスなどの割引に、エンタメやライフデザインなどの多彩なサービスは好評です。
今回はKDDIのメインブランドのauと、サブブランドのUQmobileの料金体系を比較しながら、それぞれの特徴をまとめてみました。政府も主張する問題の20GBのプランですが、実際運用が始まるのは来年の2021年2月以降になります。
現状でも「携帯電話のシェアの9割は3社の寡占状態にあり、料金は諸外国と比べて、高い水準にある」などとも言われていますし、私たちショップ店員も携帯料金が安くなれば嬉しいですが、その為に店舗サービスが減ってしまうのも困ります。
今後の新たな発表にも目が離せません。
公式サイト:UQモバイル
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