2019年10月から本格的に運用が始まる「家族割プラス」。とてもお得な割引ですが、実は、同一住所での複数契約がないと適用できません。
また、お得だと言われている「新auピタットプラン」の月額2,178円~や、「auフラット7プラス」の月額3,828円~も、単独契約の場合、「新auピタットプラン」3,278円~、「auフラット7プラス」5,480円~と、意外と料金は高いです。
薄々お気づきのとは思いますが、一人暮らしにとって、これは一大事、頭をかかえている方も多いかと思います。安くなっている理由は「家族割プラス」・「スマートバリュー」などの割引が最大限に適用された金額だからです。
今回は、「auで契約時に購入した端末を使って格安SIMへ乗り換える場合」や、「auの現在プランはそのままで、ほかで入手した端末に、現行の契約をつなげたい場合」など、失敗しないために気を付けるべきことをまとめましたので、料金プランの見直し等の参考にして頂ければと思います。
料金プランやキャンペーンを維持したい場合
現在の料金プランを継続したいけれど、auで機種の購入が伴う機種変更をした場合、それによって、キャンペーン割引などが途中で終了してしまったり、気に入った料金プランの変更が必要になったりする場合もあります。
その場合は、他で端末だけを入手し、SIMを差し替えるだけで契約内容を変更せずに利用することは可能です。しかし、やみくもに端末を買ってきて、SIMカードを挿入しても機種によっては、SIMが認識できないといった事にもなりかねませんので注意が必要です。
また、auで使用している周波数帯が決められていますので、その周波数帯に対応している機種かどうかの確認も必要です。
auの端末を使って格安SIMへ乗り換える場合
auで買った端末をそのまま格安SIMで利用したい場合は、au回線の契約中に、事前に「SIMロック解除」という操作を行い、他事業者のSIMが認識できるようにして置きます。
その上でMNP予約番号の取得を行うのが良いでしょう。
乗り換えてからでは、自分で操作して「SIMロック解除」ができなくなります。auショップで有料(3,000円)にて対応してもらえますが、本体の操作のみで意外と簡単に行えます、料金もかかりませんので、ぜひ自分で操作することをおすすめいたします。
SIMロックの解除方法
- 「SIMロック解除のお手続き」をクリックする。
- 「au ID」でログインする。
- 自分の電話番号と機種名を確認する。
- 「選択」をクリックする。
- 4桁の「暗証番号」を入力する。
- 確認事項をチェックする。
- 「この内容で申し込む」をクリックして確定する。
上記は、Wi-FiをOFFにした状態で実施してください。
事業者毎の周波数帯
そのほか、携帯電話事業者毎に、使用している周波数帯というのがあり、現在au使用している機種を利用して、他社契約に乗り換える場合は、そこの周波数帯は、自分の機種に組み込まれている、周波数帯と合致していなければなりません。
こちらは総務省のホームページにて各携帯電話事業者の周波数帯が公開されていますが、大手3社で使われている、第3.9-4世代の周波数帯を以下に抜粋いたしました。
NTTドコモ
- 700MHz 帯/バンド28
- 800MHz帯/バンド 19
- 900MHz 帯 ―
- 1.5GHz帯/バンド21
- 1.7GHz帯/バンド3
- 2.0GHz帯/バンド1
- 3.5GHz帯/バンド42
docomo回線の格安SIM
- IIJmio タイプD
- DMMモバイル
- 楽天モバイル
- BIGLOBE SIM
- mineo Dプラン
- OCN モバイル ONEなど
KDD/沖縄セルラー(au)
- 700MHz 帯/バンド28 (2015年以降開始)
- 800MHz帯/バンド18/26
- 900MHz 帯 ―
- 1.5GHz帯/バンド11
- 1.7GHz帯 ―
- 2.0GHz帯/バンド1
- 3.5GHz帯/バンド42
au回線の格安SIM
- mineo Aプラン
- UQ mobile
- IIJmio タイプA
ソフトバンク (Y!mobile含む)
- 700MHz 帯/バンド28 (2015年以降開始)
- 800MHz帯 ―
- 900MHz 帯/バンド8
- 1.5GHz帯/バンド11
- 1.7GHz帯/バンド3
- 2.0GHz帯/バンド1
- 3.5GHz帯/バンド42
総務省法務:総務省のホームページ(各携帯電話事業者が第3.9-4世代で使用している周波数帯)
SIMロック解除機能対応の機種
auでは2015年夏モデル以降に発売された、iPhone・スマートフォン・携帯電話ならば、SIMロック解除が可能です。しかし、機種ごとに組み込まれている周波数帯が異なりますので、こちらも事前の確認が必要です。
以下に記載に機種は、auの機種のうち2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除機能対応の機種です。
Apple〔SIMロック解除前のSIM〕
- iPhone 11 Pro:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone 11 Pro Max:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone 11:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone XR:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone XS:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone XS Max:au Nano IC Card 04 LEとeSIM
- iPhone X:au Nano IC Card 04 LE
- iPhone 8:au Nano IC Card 04 LE
- iPhone 8 Plus:au Nano IC Card 04 LE
- iPhone 7:au Nano IC Card LTE⑥
- iPhone 7 Plus:au Nano IC Card LTE⑥
- iPhone SE:au Nano IC Card LTE⑥
- iPhone 6s:au Nano IC Card LTE⑥
- iPhone 6s Plus:au Nano IC Card LTE⑥
HUAWEI
- HUAWEI nova 2(HWV31):au Nano IC Card 04⑨
- HUAWEI P20 lite(HWV32):au Nano IC Card 04⑨
- HUAWEI P30 lite Premium(HWV33):au Nano IC Card 04⑨
HTC
- HTC J butterfly (HTV31):au Nano IC Card 04➈
- HTC 10 (HTV32):au Nano IC Card 04➈
- HTC U11 (HTV33):au Nano IC Card 04➈
KYOCERA
- URBANO V02:au Nano IC Card 04➈
- TORQUE G02:au Nano IC Card 04➈
- DIGNO®rafre (KYV36):au Nano IC Card 04➈
- URBANO V03:au Nano IC Card 04➈
- miraie f:au Nano IC Card 04➈
- rafre (KYV40):au Nano IC Card 04➈
- TORQUE G03:au Nano IC Card 04➈
- BASIO3:au Nano IC Card 04➈
- URBANO V04:au Nano IC Card 04➈
- TORQUE G04:au Nano IC Card 04➈
- GRATINA 4G:au Nano IC Card LTE⑥
- TORQUE X01:au Nano IC Card 04 LE➈
- MARVERA (KYF35):au Nano IC Card 04 LE
- GRATINA (KYF37):au Nano IC Card 04 LE
- かんたんケータイ (KYF36):au Nano IC Card 04 LE
- かんたんケータイ (KYF38):au Nano IC Card 04 LE
- GRATINA (KYF39):au Nano IC Card 04 LE
LG Electronics
- LG it (LGV36):au Nano IC Card 04➈
- isai V30+( LGV35):au Nano IC Card 04➈
- isai Beat (LGV34):au Nano IC Card 04➈
- isai vivid( LGV32):au Nano IC Card 04➈
SAMSUNG
- Galaxy S10+(SCV42):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S10(SCV41):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy A30(SCV43):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy Note9(SCV40):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S9+(SCV39):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S9 (SCV38):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy Note8(SCV37):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S8(SCV36):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S8+(SCV35):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S7edge (SCV33):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy A8(SCV32):au Nano IC Card 04➈
- Galaxy S6(edge SCV31):au Nano IC Card 04➈
SHARP
- AQUOS R3( SHV44):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS sense2 かんたん:au Nano IC Card 04➈
- AQUOS sense2 (SHV43):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS R2 (SHV42):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS R compact (SHV41):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS K (SHF34):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS sense (SHV40):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS R (SHV39):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS SERIE mini (SHV38):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS U (SHV37):au Nano IC Card 04➈
- BASIO2 (SHV36):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS U (SHV35):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS SERIE (SHV34):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS SERIE (SHV32):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS SERIEmini (SHV33):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS K (SHF33):au Nano IC Card 04➈
- AQUOS K (SHF32):au Nano IC Card 04➈
Sony Mobile
- Xperia 1(SOV40):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZ3(SOV39):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZ2 Premium (SOV38):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZ2(SOV37):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZ1(SOV36):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZs(SOV35):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XZ(SOV34 ):au Nano IC Card 04➈
- Xperia XPerformance (SOV33 ):au Nano IC Card 04➈
- Xperia Z5(SOV32):au Nano IC Card 04➈
- Xperia Z4(SOV31):au Nano IC Card 04➈
その他auブランド
- INFOBAR xv:au Nano IC Card 04 LE
- Qua phone QZ:au Nano IC Card 04➈
- Qua phone QX:au Nano IC Card 04➈
- Qua phone PX:au Nano IC Card 04➈
- Qua phone:au Nano IC Card 04➈
また、SIMロック解除をした後の乗り換え(格安SIM)で、圧倒的に人気なのは「LINEモバイル」です。
docomo、ソフトバンク、auなど大手キャリアの回線が使えるため、機種によってはSIMロック解除不要で乗りかえが可能です。端末がそのまま使えて、料金だけ安くなるなら簡単ですね。
公式サイト:LINEモバイル
まとめ
auの現在の契約やプランはそのままで、ほかで入手した端末に現行の条件をつなげたい場合、現在のSIMカードがそのまま使えるauのスマートフォン同士であれば、2015年夏モデル以前の機種でも持ち込み機種変更(SIMカードを自分で差し替えて完了)可能です。
ちなみに、auで契約時に購入した端末を使って他社へ乗り換える場合の、おすすめの機種は、断トツで対応する周波数帯が多いiPhoneです。
特にiPhone 7以降に発売のバージョンでは、700MHz 帯/バンド28、 800MHz帯/バンド18/26、 900MHz帯/バンド8、 1.5GHz帯/バンド11/21、 1.7GHz帯/ バンド3、 2.0GHz帯/バンド1、3.5GHz帯/バンド42に対応ですので、au以外の携帯電話事業者での利用も問題ないでしょう。
Androidスマートフォンなら、HUAWEI P30lite Premium(HWV33)、HUAWEI P20 lite(HWV32)、HUAWEI nova 2(HWV31)、AQUOS R3 (SHV44)、AQUOS R2 (SHV42)なども比較的多くの周波数帯に対応しています。
持ち込み機種変更も、他社への乗り換えも、SIMの規格と機種の周波数さえ合致することがポイントです。もし、不安な場合は無理せずにショップやお客さまセンターへのお問合せをおすすめします。
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,200円もしくは3,300円)もかかりません。
公式:ドコモオンラインショップ
公式:auオンラインショップ