スマホやタブレットを使っていると、気になるのがデータ通信量です。ケータイの料金にも20GB、30GBなど大容量プランも増えてきましたが、それでもパケットやギガが足りず、毎月速度制限がかかってしまう方は増えています。
そんな問題を解決する方法として、自宅に光回線を引くという選択もできますが、外出先での利用が多ければ、自宅に光回線を引く価値はありません。そうなると、どこでも持ち運びができる「モバイルWi-Fiルーター」を選択することになります。
しかし、「モバイルWi-Fiルーター」と言っても、多くの企業で取り扱いしており、どれがいいのか?悩んでいる方もいます。そこで、大手家電ショップで働く私が解説していきます。
WIMAXかPocket WiFiが人気!
現在、モバイルWi-Fiルーターは、UQ mobile(WIMAX)とY!mobile(Pocket WiFi)が主流で出回ってます。まずは、モバイルWi-Fiルーターを契約するメリットとデメリットとは何か代表的なものをご紹介致します。
モバイルWi-Fiルーターのメリット
- 工事不要で使える。
- 契約後すぐに使える。
- 外出先でPCやタブに接続してネットが使える。
- 種類・契約プランによっては家族全員で使える。
モバイルWi-Fiルーターのデメリット
- 3年契約が多い。
- 場所によって速度が不安定。
- 外出先で使う場合は持ち歩く必要がある。
- 充電がなくなると使えない。
上記のようなものが代表的な意見になります。
続いて各ルーターの比較をしていきます。端末によって性能の差は多少ありますが、端末で決めてしまうと後から後悔しますので、エリア、料金、通信速度を中心に比較して選んでください。
重要なのは料金とデータ容量
端末性能は、どちらも大した違いはありません。一番大切なのは、毎月の料金と使用可能なデータ通信量です。
データ量上限なしと言っても、3日間で10GBを超えた日の翌日のネットワーク混雑時間帯から半日~1日間速度制限がかかり、約1Mbpsでの利用となります。
上記の通り、使い放題のようなイメージですが、正確には上限なしではありません。しかし待機制限緩和化が若干されています。
例で挙げるとデータ量3日で10Gを超えたら全く使えないわけではなく、YouTubeのハイビジョン再生くらいなら可能ですし、ハードなネットPCゲームでなければ、1ヶ月は普通に使用できると思います。
UQ WiMAXの場合
UQの場合は、大半のお店で端末代金が一括0円です。そして、月額料金は4,380円のデータ量上限なしで2年もしくは3年契約。もしくは、2・3・4年契約で3,696円の上限7GBのコースです。
2年契約では特典がありませんが、3年契約の場合は、キャッシュバック等をやってくれる店舗が多く、万が一電波が届かないときのための「LTEオプション料」が使えるというメリットも出てきます。
仮に、3年契約にしても1年以内なら19,000円、2年以内の解約なら14,000円。あとは更新月以外は10,450円の解約金が発生します。やっぱり光が良いなと思っても光回線の契約時に何かしらの特典で補える金額にもなっていますので、手軽に始めやすいのも利点です。
上記の中で、注意するべき点は「LTEオプション料」です。
LTEオプション料とは、「ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE通信)」に切り替えることで、地下など電波が届かない場所でも使用可能になります。しかし、ハイスピードプラスエリアモードでは月間7GBまでとなっており、「上限なし」であっても「翌月」まで速度制限がかかってしまいます。
ここは注意です。ハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えた場合、速度制限がかかるのは「翌日まで」ではなく、「翌月まで」です。
「ハイスピードプラスエリアモード」は、あくまで「上限なし」とは別の制限対象です。あくまで、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GBを超えなければ速度制限がかかりません。
ただし、合計通信量が3日間10GB以内でということですね。
自分がauのケータイを使っているか?
UQ WiMAXは、au系列ということもあり、auスマートフォン/auケータイを使っている方なら、「スマートバリュー mine」が適用になり、auケータイの料金から最大1,000円の割引を受けられます。
もし、auスマートフォン/auケータイを使っている方なら迷わず、UQ WiMAXがオススメです。ただし、auスマホ等とWiMAX 2+対応ルーター等の契約者は同一名義の場合に限ります。また、「スマートバリュー mine」の適用は、あくまで契約者ひとりだけに適用される割引となります。
また、自動で割引が適用になるわけではありません。店頭でのお申し込みを忘れないようにしてくださいね。
Y!mobile(Pocket WiFi)の場合
Y!mobileの場合は、契約期間は3年の自動更新の契約のみになっていますので、UQのような2年契約は選択できません。
端末代は「実質0円」がほとんどで、3年間使えば端末代金の負担がない契約です。
実質0円とは、仮に端末代金が36,000円の36回払いでも、他の割引と相殺されることで端末代金の負担が0円になります。
仮に2年間で解約した場合は、36ヶ月の分割金が12ヵ月分の残るので、「分割残金+解約金」となります。もし、3年間続けられない場合がある方は、オススメできない契約になります。
Y!mobileも、UQと同様に2種類の料金体系を有しており、3,696円のデータ量7G制限付きのプランと、3,696円の基本プランに684円のアドバンスオプションをつけた4,380円のデータ量上限なしプランがあります。
ちなみに、月額2,728円で5GBまで使える「Pocket WiFiプラン2 ライト」もありますが、こちらは契約者が少なく、データ通信量も少ないため、あまりオススメしていません。
家族で「SoftBank Air」「SoftBank 光」使っているか?
Y!mobileはソフトバンクグループなので、家族にソフトバンクの「SoftBank Air」、「SoftBank 光」の契約者がいる場合、セット割引(おうち割 光セット)が適用でき、毎月500円の割引が受けれます。
ケータイに合わせること
UQとY!mobileのどちらを選ぶべきかと聞かれれば、まずは自分のスマホとのキャリアをできる限り合わせるように選ぶのが一番です。
まず、電波帯が似ているので電波が届かないということが少なくなります。更にケータイとのセット割引も見逃せません。UQ+auケータイならば「スマートバリュー mine」が適用になり、最大1,000円の割引。
家族内に「SoftBank Air」、「SoftBank 光」を契約していれば、「おうち割」の適用で毎月500円の割引。コストパフォーマンスも良くなるので、ケータイとセットにする買い方としてはお勧めです。
もし、ケータイはドコモの方は、まずはエリアの確認です。せっかく購入しても電波が届かなければ全く使えません。
まずはエリア確認をしましょう。
- UQ mobile:WiMAXのサービスエリア
- Y!mobile:エリアマップ
その次は、通信速度の確認です。どちらもエリア内で料金も同じなら、あとは通信速度が速いほうが使い勝手が良いです。
最後に特典(キャンペーン)の多さ。最低でも3店舗は回って一番特典が多いところを選ぶことが大切です。もちろん、ネットの申込みも確認してください。
複数の店舗をチェックする場合は、週末と祝日が絶対です。
店舗も来店が増えるため、そこで来店者には決めてもらいたいのが本音なので、特典も増えるケースが多いです。この2点で損な買い物は減りますので参考になればと思います。
知って得する!
オンラインショップで購入すると、頭金(相場5,000円~15,000円)がかからないため、店頭よりも安く購入することができます。さらにドコモは事務手数料(2,000円もしくは3,000円)もかかりません。
公式:ドコモオンラインショップ
公式:auオンラインショップ